- 乾燥させたリンデン材のみ
- ロシアの工房で轆轤挽きし、手描きで仕上げ
- しっかり噛み合う継ぎ目と、数層のクリアラッカー仕上げ
結論から
伝統的なマトリョーシカは3個組から20個組までです。1890年の最初の一組はヴァシーリー・ズヴョーズドチキンが挽いた8個組でした。現在よく作られるのは3・5・7・10個組で、15個組と20個組はコレクター向けに少量作られます。個数を定める決まりは伝統のどこにもありません。継ぎ目が確実に止まる殻を職人が挽ける限り、その数だけ入ります。
個数が実際に決めるのは、大きさと価格、そして眺められる絵の量です。手に取ったときの感触は次のとおりです。
3個組:ミニチュア
高さおよそ5〜9cm。本物の手描きを最も安価に手に入れる方法です。大人の手にはやや小さいものの、子どものポケット、机の上、ちょっとした贈り物、あるいは工房の筆づかいを確かめる最初の一組としてはこの大きさが適しています。いちばん内側の人形もまだ十分大きいので、幼児にはこの個数がいちばん安全です。3個組はこちら。
5個組:贈り物の標準
おおむね10〜15cm。マトリョーシカと聞いて多くの人が思い浮かべるのがこの数で、見応えと価格の釣り合いが最もよい構成です。外側は細かい絵付けに耐える大きさがあり、内側は愛らしく、棚にも収まります。贈り物で迷ったら5個組を選んでください。5個組のコレクション。
7個組:コレクションの入口
通常15〜20cm。7個になると絵付けを鑑賞する対象として見られます。外側には民話の場面を一枚絵として描ける面積があり、縮んでいく過程で描き手が意匠をどう保つかも追えます。セメノフの工房が看板とするのがこの大きさで、結婚や記念の贈り物として最も選ばれます。並びが家系のように読めるからです。7個組は当店最大のカテゴリーです。
個数は品質の等級ではありません
雑に描かれた15個組より、丁寧に描かれた5個組のほうが価値があります。個数が語るのは木地の野心であって、筆の腕ではありません。絵付けの善し悪しは最小の二体で判断してください。弱い手はそこに出ます。
10個組:木地の難易度が上がる境目
20〜25cm前後。10枚の殻になると、職人は大きく異なる径にわたって均一な肉厚を保たねばならず、どの継ぎ目も固着せずに止まる必要があります。上から下まで滑らかに開く10個組は、轆轤の腕の証明です。最小の人形は1〜1.5cmで中は詰まっています。欧州のコレクターに最も人気のある個数です。10個組のコレクション。
15・20個組:コレクターの塔
25cm以上で、作業量の桁が変わります。12枚を超えると最小の人形は挽くことも描くことも限界に近づき、20個組のいちばん内側は米粒より短いことも珍しくありません。そこに顔を描くには数本の毛の筆が要ります。日ではなく週の単位で作られ、数も限られ、価格もそれに応じます。15個組と20個組、あるいは大型マトリョーシカの解説もご覧ください。
高さと価格の伸び方
個数が倍でも高さは倍になりません。殻が一枚増えるごとに加わるのは壁二枚分の厚みと小さな段差だけなので、10個組は5個組の二倍ではなく、およそ6割高く、そして目立って重くなります。価格は高さより速く上がります。殻が増えるたびに挽き、目止めし、描き、漆をかける工程が増え、失敗の危険も増すためです。14枚目に割れが入れば一組すべてが無駄になります。
| 個数 | 目安の高さ | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 3 | 5〜9cm | 子ども、机上、はじめの一組 |
| 5 | 10〜15cm | 贈り物の標準 |
| 7 | 15〜20cm | 細密な絵付け、結婚祝い、飾り |
| 10 | 20〜25cm | コレクター、存在感のある一点 |
| 15〜20 | 25cm以上 | 本格的な収集、受け継ぐ品 |
結局どれを選ぶか
3歳未満の子どもへ:3個組。子どもと玩具の安全もあわせてお読みください。大人への贈り物:5個組か7個組。二十年眺めるために手元に置く:10個組。技の全体を示す一点として:15個組か20個組。自分で絵付けするなら根気で選んでください。5個組は一日、10個組は計画的な作業になります。
よくある質問
マトリョーシカ一組には何体入っていますか? +
3体から20体です。よくあるのは3・5・7・10個組で、15・20個組はコレクター向けに作られます。1890年の最初の一組は8体でした。
いちばん人気のある個数は? +
贈り物なら5個組、飾りや収集なら7個組です。5個組は大きさ・細部・価格の釣り合いがよく、7個組はセメノフの工房が看板とする大きさです。
10個組は5個組の二倍の大きさですか? +
いいえ。殻が一枚増えても加わるのは壁二枚分と段差だけなので、10個組は5個組より約6割高くなる程度です。ただし重さと製作費は大きく増えます。
これまでで最大のマトリョーシカは? +
数十体という記録的な作例はありますが、20体を超えると内側は刳り抜けず無垢で削り出すことになります。通常の生産では20個組が実用上の上限です。